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9月キンヨウワイン

キンヨウワインは、なかなか手を出しづらいヴィンテージの古いものや、
市場に出回りにくいレアなもの、値段が高くて1本買うのに悩んでしますようなワインを、
試せる機会を増やす企画です。興味のあるワインがある時はお試しください。


ワイン会の案内等をメールで配信しております
.natowateam@gmail.com;に空メールを送って下さい。
営業時間 11:00~14:00(L・O)18:00~22:00(L・O) 
電話 03-6915-1334


・9月6日(金) ドメーヌ フィリップ ドゥレヴォー コトー デュ レイヨン サン トーバン パスリエ 2015  700円
フランス ロワール  シュナンブラン 100%

パスリエはドゥレヴォーの甘口のなかでも一番早い段階で収穫するものです。通常80~100gの残糖分で一番フレッシュなコトー・デュ・レイヨンとして人気があります。貴腐がまだ付いていない遅摘み段階のシュナンはタンクで醸造、熟成します。洋ナシやアプリコット、アカシアの蜂蜜、マルメロの表現豊かで複雑な香り。凝縮した果実の甘さの中に感じる繊細なミネラル、みずみずしい酸が素晴らしいハーモニーとなってハーブの清々しいニュアンスを伴う、心地よく爽やかな後味へと導きます。残糖77g/L
【2015】
ベタンヌ&ドゥソーヴ 15.5/20
ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス 15/20
ワイン・アドヴォケイト 91/100

コトー・デュ・レイヨンの帝王と呼ばれて久しいフィリップ・ドゥレヴォー。パリ、ヴェルサイユ、ワインとは全く関わりのない家で生まれ、鉱物学を得意とする彼が農業学校を出て研修生としてアンジュー近郊の農家で牧畜の世話や穀物の栽培に加えてブドウ栽培にも触れたことでワイン造りの道を目指すことになります。「最初は皆が僕のことをからかった」と回想するフィリップ。1982年、アンジェの南にあるサントーバン・ド・リュイニエの荒廃した3ヘクタールのブドウ畑を借り妻カトリーヌとワイン造りを始めました。ここはロワール川とレイヨン川を望む高台、ブドウ畑に囲まれた素晴らしい風景が広がる場所で6世紀頃から既に上質な甘口ワインが出来ることで有名な地でした。ロワール川対岸にはクール・ド・セランを見渡すことができる高台のブドウ畑は早朝から夕方までしっかりと陽が当たりブドウが良く熟します。ここは2つの川から発生する霧と日照、そして風が吹き抜ける場所で貴腐菌の発生にはまさに最適な場所、ここからフィリップは3段階に分けてブドウを収穫し主に3種類のコトー・デュ・レイヨンを造ります。畑を覆うようにそびえたつシストの石壁は100年以上からここにあるもの。冷たい北風を遮り、冬にはこのクロ(石壁)が蓄熱し夜間も熱を放出する大切な役割を果たします。この場所は「ラ・エ・ロング(La Haie Long)=長い生垣」と呼ばれ、昔から風の強い場所だったため住民たちが風よけのために植物を植えたことがこの名の由来です。そして壁づたいに食用のブドウや洋梨、桑の実、マルメロ、ノワゼット、プリュネル(リンボク)など様々な植物が育てられています。ここははるか昔、池のような場所だった時期がありました。また近くには大昔、火山だった場所があり、ドゥレヴォーの畑にはこのテロワールの昔の様子を語る様々な石が転がっています。かつては石炭の採掘場としても栄えた場所で石炭が混じる黒い土壌が特徴です。

満足のいかないブドウは畑に残す
1990年代にはフィリップのコトー・デュ・レイヨンの噂がじわじわと広まり長年の努力が報われる時がやってきました。畑を少しずつ買い足して行くうちフィリップはビオディナミの道を進むことを決意。何も加えず天然酵母だけで補糖せず造り最低限の亜硫酸塩を加える方法へ転換し、ヴィンテージや区画ごと、テロワールごとにキュヴェを造り始めます。それと同時にニコラ・ジョリーによって創設された自然派の生産者団体ルネッサンス・デ・ザペラシオンに加わりプレパラシオンなども友人たちと手作りするようになりました。常に良いブドウしか収穫をしないため、基準に満たないブドウは収穫せず畑に残すという決断をします。「2012年はカベルネ・フランを一部畑に残さざるを得なかったし、2012、2013年のシュナン・ブランはアルコール度数が上がらずセレクション・グラン・ノーブルを造ることができなかった。だから、フイユ・ドールとコトー・デュ・レイヨン・パスリエ(貴腐のつかない段階で収穫する)のシュナンを収穫して、残りは結局畑に残ったままだったわ。満足いかないものを収穫して、補糖して、色々な魔法の粉を足してまでワインを造るつもりはないわ!」と妻のカトリーヌ。ドゥレヴォーではソーテルヌのラ・トゥール・ブランシュのお下がりの樽を購入し、コトー・デュ・レイヨンとアンジュー・ブランを醸造、熟成します。カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニョンから造るアンジュー・ルージュには樽は使用せずステンレスタンクのみを使用、果実の透明感のある味わいを表現します。
2016、2017年と霜、雹そしてベト病による大被害を受け収穫量が激減、全てのキュヴェを造ることは叶いませんでした。それにもかかわらず収穫が殆どなかった生産者に丹念に育て上げたブドウを分けてあげた心優しいドゥレヴォー夫妻。過去の度重なる苦労を知る2人ならではの優しい心遣いです。さらには収穫量が減っても「多くの人に我々のワインを飲んで欲しい」と安易に値上げに踏み切ることはありません。

・9月13日(金)ラグラップリ アドニス 2017  800円
フランス ロワール  ピノドニス 90% グロロー 10%

2011年夏、ロワール地方の中心トゥール近郊で限りなく純粋な瞳の自然派生産者ルノー・ゲティエと出会いました。植物学研究者であったルノーは2003年に、奥様の実家の農場に移り家業の農場経営を継ぐことを決意しました。近辺のAOCコトー・デュ・ロワールのエリアにはポテンシャルの高いブドウ畑が荒れ果てた状態で放置されている状況を見て好奇心に火がつきました。そこで2004から2005年にかけてディジョンでブドウ栽培および醸造学を体感し習得した上で、ロワールに戻りこの地でヴィニロンとしてのスタートを切りました。まずは放置状態であった古木の小さな区画を見つけては所有者に交渉しに行き、一から手入れすることから始めました。全て一人で手作業での仕事、古木は1.3mの幅で植えられている為、トラクターでの作業は楽ではなく、馬の手を借りることもしばしばありました。現在6haのビオロジック栽培のブドウ畑をたった一人で真剣に見つめ続けています。
 
情熱込めて丁寧に育てたブドウが良く熟するのを待って手摘み収穫、自生酵母のみでの自然醗酵。白はプレスの後、木樽で醗酵熟成。赤は時にはマセラシオン・カルボニックを行いつつ、基本的には樽内で醗酵熟成。シュールリー状態で熟成は最低でも12 ヶ月間は続きます。ルノーは樹齢100年近くにもなる古木の地ブドウ・ピノドニスをこよなく愛しています。代表的キュヴェ「アドニス」は淡い色調からは想像出来ない凝縮した旨味が、そしてシュナンブランから造る白は凝縮した果実味が、土壌からのミネラルと絶妙の調和を奏でます。収穫したブドウを地中に掘られたカーブの木樽に入れてからはほとんど手を加えることなく自然に任せて呼吸をさせてあげます。ワインはその間自由に生き続け自然のままの豊かな旨みを醸し出します。

・9月20日(金)ナイマ エ ダヴィド ディドン ヴァンムスー キュヴェ ア ビュル ベルデュ 2017   900円
フランス ブルゴーニュ  アリゴテ 100%

サントネイとリュリーの間に位置する「シャセイ・ル・カン」。村名も名乗れない、ブルゴーニュしか名乗れない人口80人の小さな村がある。コート・ドールから僅か5分のこの村の葡萄畑は放棄され、森と荒地の方が目立つ。ここで「ナイマ」「ダヴィド」夫妻はワイン造りを開始した。

『コート・ドールの畑は高くて買えるはずがない。必要だったのはアペラシオンではなく、森に囲まれた自然環境と土壌の健全性』
当主は「ダヴィド・ディドン」。現在も「エティエンヌ・ド・モンティーユ」で栽培責任者として働いていて、ビオディナミの導入を推進した人物でもある。

『モンティーユの畑をビオディナミで活性化する仕事を通して、畑、葡萄樹が本当は何を欲しているのかが解るようになった』
モンティーユでは一切の化学薬品の使用中止、除草剤、防虫剤も使用を中止し、銅と硫黄、そしてプレパラシオンのみで土壌を生き返らせる作業を5年以上担当した。

ブルゴーニュの土壌は長く葡萄畑なので疲れきっている。プレパラシオンを使って適切に活性化することで葡萄樹は生命力を取り戻す。

直ぐに、同世代の「ジュリアン」と仲良くなり、ドゥランに通い始め、酸化防止剤に頼らない自然で昔ながらの醸造を体験していく。

『亜硫酸なしでの醸造に興味を持ったのはドミニクの影響。野性酵母と葡萄の力だけで酸化とバクテリアに対応する事が可能だと解った』

この経験が「ダヴィド」を突き動かし、自らのワイン造りを始めることを決意させる。2016年、遂に「ナイマ」と共に自宅のガレージでワイン造りを開始。

『フィロキセラ後、荒廃してしまったシャセイ・ル・カンには馬による耕作や全房での伝統的ワイン造りなど、昔の習慣が残っている』
醸造はシャセイの伝統的スタイル。茎まで熟した状態で収穫し、除梗せずにエナメルタンクで区画毎に野生酵母のみで発酵。
『発酵前に少し低温浸漬し香を引き出す。マセラシオンは短め。少しのタンニンで骨格を感じさせる程度が理想』
発酵終了後には垂直式圧搾機を使い手で圧搾。樽熟成は9~12ヶ月。今後は少しずつ伸ばしていく。ノン・フィルター。
『この村の歴史的な畑を再び活性化し、伝統的なワイン造りを通して、この村を守っていくことが自分達、農民の使命だと思っている』
栽培が本職であるだけに醸造設備は最小限。ビオディナミで畑の声を聞き、最良のサポートをすること、最適のタイミングで収穫することが全て。

・9月27日(金)ドメーヌ ジル バルジュ コンドリュー ラ ソラリー 2014  1,200円
フランス ローヌ  ヴィオニエ 100%

ドメーヌは現在コート・ロティに6ヘクタール、コンドリューに1ヘクタール、サン・ジョセフに1.3ヘクタールの畑を所有しています。バルジュ家では1860年にはワイン造りを始めていましたが、元詰を行うようになったのは1929年、ジュール・バルジュの代になってからのことです。彼の引退後は、息子のピエールが畑の拡大や商品の販路を広げます。ピエールの息子である現当主のジルは農業学校でワイン造りを学び、リヨンのネゴシアンで3年間経験を積んだ後、1979年にこのドメーヌを継承。1994年、後世に残る功績を残したピエールの引退後、すべてのワインがジル・バルジュの名前を冠することとなります。同じくこの年、新たにサン・ジョセフのパーセルを購入、そしてコート・ブリュンそしてコート・ブロンドのに所有する区画をそれぞれ別々で瓶詰し、販売を始めました。ジルのもとドメーヌは見事な成長を遂げ、バルジュはこのアぺラシオンを代表する生産者として認識されるようになり、加えて彼はコート・ロティ生産者協会の会長を務めることとなります。2000年にはコート・ブロンドにある急斜面の区画、”ル・コンバール”を購入、2007年という最高のヴィンテージに初リリースとなりました。同年、カーヴを2倍に拡張し、すべてのタンクを温度管理機能付きの最新設備に切り替えました。熱く、テロワールへの思い入れの深いジルにとって、テロワールと品種がその個性を存分に発揮させることが何よりも重要です。そのため、人工的要素を出来る限り排除、自然な方法で栽培から醸造、瓶詰までの各工程を慎重に進めます。100%手摘みで収穫、新樽を殆ど使用しない伝統的手法でゆっくりと優しく醸造することによって彼の思いの詰まった、心に染みいるようなワインが完成します。

受け継がれる伝統
1860年の創業以来、ドメーヌ・ジル・バルジュでは、祖先から大切に引き継がれてきたワイン造りの伝統が今も活かされています。それは栽培から醸造まで全てに及び、第一にはコート・ロティの各テロワールの個性が如実にワインに表現出来るよう、化学肥料や除草剤を使用せず、出来る限りの時間をブドウ畑で過ごし、ブドウの状態を日々確認、問題があればすぐに対処することです。バルジュではアルコール発酵前のコールド・マセラシオンやピジャージュ、ルモンタージュのような手法は使わず、ステンレスタンク内に引っかけた網のような蓋でゆっくりと果帽を液体に沈め色素やタンニンを優しく抽出、天然酵母のみで醸造します。赤ワインの熟成には600リットル入りの樽を使用し、12~24ヶ月間の熟成中に澱引きを3~4回行うのみで、清澄も濾過もなく瓶詰します。

コンドリューの村の程近くに花崗岩主体の1.5ヘクタールの土壌を所有。醸造は50%樽(220L)、50%ステンレスタンクにて。発酵と同じ樽で10ヶ月間熟成し瓶詰前にブレンドします。収量は30hl/ha。クラッシックなコンドリュー。完熟したヴィオニエはフレッシュなアプリコットや桃、バルジュのワインに共通して言える、樽の要素が控えめで繊細かつフローラルな香りに満ち溢れています。様々なフルーツの幾層にも重なる豊かで複雑な味わいには、高い将来性が窺えます。
 
*7杯限定で予約可能です。営業時間内であればいつでも結構です。

問い合わせ・予約は電話にて承ります。  TEL 03-6915-1334
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プロフィール

中村 竜

Author:中村 竜
ワイン*サカナ ナトワ
荻窪でワインが好きになる、きっかけになれるお店になれればと思いお店をやっています。国もいろいろ、ビオワインやシェリー、レアなワインを身近に感じられるキンヨウワイン、月別のテーマでワイン会も行っています。自分がどんなワインが好きか探しに来て見てください。

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